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学部長からのご挨拶・式辞 Home >学部長からのご挨拶・式辞

院長からのメッセージ


  高雄大学法学院は高雄地域民衆の期待の下に設置され、これにより学生や社会人が法律に関する一般法学や実務訓練に関する学問を求める為、わざわざ故郷を離れ、台北に赴くこと無く、身近で法律を学ぶ事が出来るようになりました。政府から受けた台湾南部における政治・法律教育や法治宣伝を広める使命を担い、高雄大学教職員や学生全員が共に信念達成を目指します。

 課程開設については、一般課程や修士課程の他にも、社会人や専門学校の学士取得者向けの修士課程も設けており、又一般民衆にも法学教育を広めるために基礎法律クラス開講等も提供しています。この数年の間、高雄大学キャンパスに、疎らに生え出している緑色に輝く草木が隅ずみにまで闊歩しており、小さな草木の芽が今や歩道橋際に聳え立つ大きな樹木をと成長しました。その草木や樹木の芽のように、高雄大学法学院に入学し、次々と当学院で専問の法学教育を受け、団体生活を送り、専業法律知識や法学論理精神を学び、自分を充実させていきます。このような専門知識や教養の洗礼を受け強く、逞しく、そしてお世話になった教職者また在校生徒の期待や祝福を受け、次々と学生が卒業していく。更なる学問知識を求めるか、或いは、国家試験に参加、職場に入るなり、それぞれが夢に向かって進みつづけます。

  法律の存在目的は、人々の生活を規範する基準であるり、人々は互いにそれを拠り所に、相互協力、権限の不侵害を基に、共に尊重でき、秩序ある福祉社会を築き上げていきます。東方の所謂大同世界、或いは西方で言うユートピアであろうと、多くの人が追い求める理想である。しかし、このような理想を追い求め為には、すべての人々が共に受け入れられる制度や規範を設けていなければ、理想達成には辿り着かない。従って、学生が法律を学ぶ際に、法律の存在目的となる全民衆が福祉を享受し得る規範の提供者、法律に係わる一人の人間として誇りに思って欲しい。

  授業で、私はよく学生に、法律を学ぶ者として司法の仕事に携わる時、初めてこの仕事の神聖さを実感出来るであろうと。特に、刑事裁判官の判決は、医者が急患者を救う如く、一人の人間の生死を左右する。理想ある公正な判決は、被害者の潔白を証明し自由を取り戻すことが可能な上、犯罪人を懲らしめる事が出来る。しかし、医者のように単一の目標、病人の健康回復だけを見れば良いのではなく、裁判官は原告と被告双方による対立、そのの圧力を背負わなければならない。法の執行者として、如何に両者の権限を損なわず、「司法正義が最後の砦」だという民衆の期待に応えられるか、常に苛まれる立場に身を置く事になる。真実を発見し公平な裁判を行なう事は、法律者が求める理想である。残念な事に、裁判官が法廷での開廷時に、常に原告側の過大(或いは虚構)報告又は、被告側の犯罪事実、資料隠蔽などの状態を下に、期待される真実を探らなければならない、正義を貫くことが難しい事もよくある。事件勃発時において、真相を知るのは双方の当事者と天のみである。それに対し、医者はまだまだ幸運と言えよう、何故なら、患者が医者を訪れる時には出来る限り詳しい病状を伝えてくれる、頭痛に苛む患者は決して足が痛いとは言わない。

  確かに、法律関係の仕事に係われば、前に述べたように真実が隠され、目晦ましを受ける事があるが、民衆の生存権利の防衛ラインとして戦える事に胸張っても良いのではないだろうか。よく学生から聞くが、校内はまるで象牙塔(社会における悲惨な事実に目を向けず、理想の境地に閉じこもる)、外の世界では利害衝突や人間の醜さといった現実が渦巻いている。だからこそ、世界にもし理想を追い求める人たちがいなければ、人類に希望は残されているだろうか?もし、良知を持った人々の存在がなければ、社会の行方は想像し難いものとなるでしょう。それ故、理想や良知を頼りに事を運ぶには、繊細な心遣い及び豊富な知識を備えなければ、揺ぎ無い信念を貫き通す事は出来ない。最後に、学生諸君に励ましとなる言葉を贈りたい。

充実した学識、論理の遵守。揺ぎ無い理想、真理の追求。

迅速な判断力、真実の探求。人々への思いやり、良知の維持

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